「K-1 WORLD GP」3.21(水・祝)さいたま “マスクマン”左右田泰臣、約1年4カ月ぶりのK-1で中澤純と再戦!「中澤選手とは目指すものも考え方も違う。今回は焦らず勝ちに行きますよ」
3月21日(水・祝)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN ~K'FESTA.1~」の[スーパーファイト/K-1スーパー・ライト級/3分3R・延長1R]で中澤純と対戦する左右田泰臣のインタビューを公開!
──約1年4カ月ぶりとなるK-1参戦が決まりました。試合が決まった時の心境はどうでしたか?
「心境はそんなに変わらないですね。本当に試合が決まったというだけで。そもそも僕は会場がどこであっても、戦う場所がどこであっても、やることは変わらないですから。試合を見てくれるお客さまに対して、自分の試合を見てもらうだけですよ」
──2017年はKrushを主戦場に戦ってきて、参戦前の言葉通りKrushに刺激を与えて起爆剤になったと思います。2017年はどんな1年でしたか?
「2017年はKrushで3大会に出させていただいて、まぁ…しっかりと自分の仕事は出来たかなと。それに加えて自分自身も成長出来た1年だったのかなと思います」
──この1年間、左右田選手はマスクマンに生まれ変わり、発言内容も変わったと思うのですが、ご自身ではこの変化をどう感じていますか?
「僕は変わろうと思った変わったわけではないですから。自分がやりたいようにやろうと思った結果、マスクをかぶって思ったことを言っているだけですよ。強いて言うなら中途半端なマスクマンがこの1年間で完璧なマスクマンに近づいたのかなというところです」
──戦っている時の心境も今までとは違いますか?
「まあ違うようで違わないというか。言葉にするのはけっこう難しいんですけど、言葉にするとしたらそういう感じですね。とにかく僕は自由に好きにやっているだけで、リベルタ(※スペイン語で自由)ですよ」
──そして今大会では中澤選手と再戦することになりました。中澤選手とは昨年8月にKrushのタイトルマッチで敗れて以来、約7カ月という短いスパンでの再戦となります。
「去年、僕はKrushでしっかり仕事をしましたし、Krush-65kgの主役は誰でしたか? 間違いなく俺でしょう。その中で強・い・て言うなら、8月に起こってしまったミラクルをここでペイバックするだけですね」
──会見では中澤選手から「だからチャンピオンになれねえんだよ」という言葉がありました。左右田選手からすればチャンピオンという肩書やベルトを持っていなくても主役になれるということなのでしょうか?
「確かに僕もチャンピオンやベルトにこだわっていたこともありますよ。現にK-1チャンピオンになることが僕の目標ですからね。ただなんのためにチャンピオンになって、なんのためにベルトを巻くのか? 大事なのはそこでしょう。僕にとってベルトはなりたい自分になるために必要なもので、ベルトを獲ってどう生きていくかの方が大事ですから。
僕はK-1・Krush以外の会場でセコンドに就いた時に『Krushのチャンピオンだ』と言われることもあって、ベルトを持っていなくても、僕のことをそう思ってくれるファンの人がいるんです。その時点で僕の存在がKrushのベルト、少なくとも今Krushのベルトを巻いている人間を超えてしまったわけですよ。だからもう僕はKrushのベルトに未練はないし、中澤選手との再戦ですがベルトを賭けろというつもりもないですね」
――ずばり左右田選手と中澤選手のインタビューやコメントを見ていても、きっと左右田選手は中澤選手と性格や考え方が合わないですよね?
「中澤選手は『俺が勝った方が面白い』や『誰よりも盛り上げる』という言葉を使っていますが、そもそも“面白いこと”や“盛り上がること”は僕らが決めるものですか?」
――……………
「違うでしょう。それに彼はKrushチャンピオンになってちやほやされたいのかもしれませんが、その時点で自分とは違うなって思いますね。彼の言動を見ていると切なくなります」
――やはり左右田選手と中澤選手は相容れないようですね。
「ただ僕は彼が目指すものは否定しないし、彼は彼で好きにやればいい。あとはお客さまがそれをどう判断するかですよ」
──分かりました。左右田選手にも色々な考えもあると思いますが、一つの試合として勝ち負けが決まります。しかも左右田選手は一度負けている立場です。どんな試合を見せたいですか?
「すいません、僕の話を聞いていましたか? どんな試合になるのか、どんな試合だったのかは見てくれた人が決めることですよ。まぁ…前回の試合は、周りの人たちも僕が勝つだろうと予想していた状況の中で、それに影響され過ぎてしまったところはあります。それで早く倒さなきゃいけないと焦ってしまったので、今回は焦らず勝ちに行きます。中澤選手と『K'FESTA.1』で再戦するのは運命…でもなんでもなくて、ただの試合ですよ」