8月18日(土)名古屋国際会議場イベントホールで開催される「Krush.92 ~in NAGOYA~」の[Krush女子フライ級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で挑戦者リュウ・シーベイと対戦する王者KANAのインタビューを公開!
──今回の試合に向けてイギリスのDouble K Gymで約一カ月間の武者修行を行いましたが、どんなことが一番の経験になりましたか?
「スパーリングをかなり出来たので、実践経験が一番大きいですね」
――具体的にどのくらいのラウンド数をこなしたのですか?
「週3回・1回につき10R前後で、トータル121Rですね。最初に行ったばかりの時は、スパーリングが終わると試合直後の疲労のような感じで、関節や蹴ったところも痛くて、『1カ月やっていけるかな?』と思いました。でも徐々に勝手に体が慣れていって、最後の方は8ラウンドやっても全然大丈夫になりましたね」
──試合ではなく練習で海外の選手たちと肌を合わせてみて分かったことはありますか?
「向こうの選手はあんまり長い時間練習しなくて、短時間で集中して一気にやる感じなんですね。一つ一つの練習に対する集中力やスパーリングに全てをかける力というのは本当に勉強になりました。逆に向こうの選手たちは全員じゃないですけど、自分が嫌なことはやらなくなるというか、すぐに疲れちゃうんですよね。そういう部分の練習量や自分の嫌な練習にも取り組む気持ちの強さは日本の選手の方が勝っているなと思いました」
──テクニックの面で向こうで練習して学んだことはどんなことがありますか?
「Double K Gymのミットは受け返しやコンビネーションの練習がめちゃめちゃ多くて、1時間コンビネーションの練習だけということもありました。それだけやっているから(スパーリングでも)手数もどんどん出て、技術が身体に染み付いていることが分かります」
──日本に戻ってきてからはイギリスで学んだことをシルバーウルフでの練習で上手く調整しているところですか?
「そうですね。シルバーウルフでやっていることはイギリスでやっていたことと少しスタイルが違うので、上手くその二つを融合して、良いところと悪いところをしっかり見極めて作り上げていきたいと思います」
──自分のファイトスタイルがさらに進化するんじゃないかという手応えはありますか?
「はい。今までのファイトスタイルとは違う形になるんじゃないかなっていう予感はありますね」
──対戦相手のシーベイ選手にはどんな印象を持っていますか?
「蹴りベースでリーチも長い、若くて勢いのある選手という印象です。ムエタイベースで、右も左も上手く蹴りを使える選手なので、そこを警戒していきたいと思ってます。Double K Gymがムエタイ系のジムだったので、まさにイギリス修行の経験が活きるかなって思います」
──記者会見では「蹴り合いでも負けない」とおっしゃっていましたが、新しいテーマを持ってこの試合に臨んで勝ちたいという気持ちもありますか?
「気持ちだけのファイターじゃなくて、これからはしっかり技術で倒したいという想いがあります。今回はバンバン蹴って、隙を狙って倒しにいきたいですね」
──今回はそうそうたるメンバーがいる中でKrushチャンピオンとして大トリを務めることになります。このシチュエーションをどう感じていますか?
「本当に豪華なメンバーで沢山のカードがある中で最終試合を務めさせていただくんで、責任はめちゃめちゃあるなって思います。でも不安は全くないんで、しっかり自分に自信を持って大会に臨みたいと思います。名古屋は地元(三重県)から来てくれる応援も多いし、初めて私の試合を見てくれる方も多いです。去年はチャンピオンとしてベルトを持って帰ることができなかったので、今年はチャンピオンとして最高の形で試合が出来る。あとは自分が最高の形で勝つだけだと思います」